【初心者向け】大戦略系SLGの基本的な考え方
今回は、大戦略系の対戦ゲームについて説明したいと思う。
何故かというと、今友人間でプレイしているからだ。
ちなみに、『現代大戦略EX』という超レトロなやつだ。
(あまりに古いので、気が向いたらyoutubeに対戦動画を上げたりするかもしれない)
プレイしている中で、とある友人から、
「何を目的に動いたらいいか分からない」
「何をしたらいいか分からない」
という声が寄せられたので、ここではそれについて説明していこうと思う。
【ゲームの目的】
敵対国の首都をすべて制圧することだ。
すべての行動はこの目的のために行われる。
【何をしたら良いか】
上記の目的を達成するためのありとあらゆる手段だ。
と言われても、その手段が分からないから、「何をしたらいいか分からない」のであるから、それについて少し掘り下げていこうと思う。
Ⅰ 自身の領土を広げる
①中立の建物を占領する。
ゲームには、白色になっている建物がある。
この建物は「中立」の状態で、どこの勢力にも属していない状態だ。
まずは自分の近辺にある、中立の建物を片っ端から占領していく。
都市を占領すれば収入が増え避難所になる。
工場や造船所、大工場を占領すれば生産拠点になる。
また、自国の建物の周囲1ヘックスが見えるようになる。
基地なら6ヘックスだ。
見えれば敵が接近してきたら分かるし、相手が「見えない」事を利用して隠れることもできる。
ちなみに占領の方法は簡単で、歩兵で上に乗ったり、機動歩兵を上で変形させればよい。
一度占領してしまえば相手の歩兵や機動歩兵にやられるまでは、ずっと自分のものだ。
とにかく自分が進出しやすい所は、さっさと領土にしてしまおう。
②敵国の建物を占領する。
白色でなく、自分以外の建物の色をしている場合は、敵国の領土だ。
これを占領することは、「生産拠点」「収入」「視界」を奪うことになるので、可能な限りやっていこう。
但し、相手からしても取られたくないものなので、当然兵力や視界を駆使して守ろうとしてくる。
ここで如何に相手を出し抜いて占領するかが、このゲームの醍醐味の一つだ。
③造船所、大工場を占領する
上記二つとも被ってくる話だが、このゲームにおいて、海軍ユニットは造船所、空軍ユニットは大工場でしか生産できない。
つまりこれを持っているか持っていないかで、相手に対して海、空で戦えるかどうかが決まる。
このためスタート時に皆が持っていないようなマップであれば、なるべく早くこれを手に入れることで優位に立てる。
Ⅱ 敵を撃破する
①視界を確保する
見えていない位置に移動した際に、敵がいると一方的に殴られてしまう(遭遇戦)。
相手の位置を見切っていれば問題ないが、アルコールの入った状態ですべてのユニットの位置を記憶することは不可能だ。
このためまず、近隣の基地を確保する、目の良いユニットを前に出す(歩兵や偵察車両など)ことを心がける。
②直接攻撃で倒す
相手が見える位置にいたら、こちらの主力戦車で攻撃する。
平地にいる歩兵などは戦車の攻撃一発で消し去ることができるだろう。
周りに自軍部隊がいれば、支援効果によって火力を増すこともできる。
③間接攻撃で倒す
榴弾砲や対地ロケットなどは、遠距離から相手を攻撃することができる。
(移動したターンにはできないが)
この特性を利用して、動きが悪い地形(河川や丘陵)にいる敵に攻撃したり、主力戦車を前線で盾にして後方から支援射撃を繰り返すことで、
こちらの損害を減らしながら倒すことができる。
④弾道ミサイルで倒す
選んだ国家によっては取れない戦法だが、敵の密集地帯に弾道ミサイルを撃ち込むことは有効な戦術だ。
但し補給まで時間がかかるというのと、遠距離の場合は数ターンかかるということには注意だ。
⑤なるべく一方的(有利)に攻撃する
このゲームはゲームであるため、最強のユニットというのはなくじゃんけんロジックが成立している。
このため上記すべてにおいて心がけることだ。
戦車であれば航空機ならば一方的に攻撃できる。航空機であれば対空ミサイルで遠距離から殴ることができる。
船舶であればほぼすべての陸上ユニットに一方的に攻撃できるし、船舶に対して魚雷は中距離から届く。
Ⅲ 防衛する
①視界を奪う
基地、イージス艦、歩兵、偵察車などをさっさと始末してしまえば、相手の視界は不明瞭になる。
闇雲に突っ込ませて一方的に倒してしまうのは、とてもお得な戦術だ。
②士気を奪う
すべてのユニットには士気が30あり、戦闘する度に6減る。放置や都市に逃がして上げることで回復する。
この士気が0になると残弾があっても攻撃できなくなる。
このため、ロシアや中国では低予算で作れる歩兵を主力戦車に突撃させまくり、機能不全にさせてしまうという戦法も有効だ。
③移動を妨害する
通り道に敵軍ユニットがいる場合、移動を疎外することができる。
(ギレンの野望とかにもある)
このため、絶対通らなければいけない道の真ん中などに強力なユニットをおいておけば、それだけで邪魔することができる。
④地形効果を利用する
最弱ユニットの歩兵でも、山岳に籠もってしまえば戦車砲一発で全滅することはない。
地形によっては上記と組み合わせて、少数の安上がりなユニットで足止めができるだろう。
Ⅳ ゲームを楽しむ
①札束で殴る
最初は資金差や兵力差によって、物量で倒してしまってもいい。
勝てたということが成功体験に繋がる。
②さっさと有利な地形を奪う
安全圏から敵を攻撃するのは、とても楽しいことだ。
③計画通りに事を進める/相手の嫌がることをする
的確に地形に兵を伏したり基地を奪ったりして、思い通りに相手を邪魔するというのは、とても癖になる。
④交渉を楽しむ
人対人でやる場合、必ず交渉が発生する。
そこにどのような思惑があるのか、考えながら楽しむのもありだろう。
Ⅴ おまけ アメリカ軍の兵器抜粋解説
質問者がアメリカの兵器を使っていたので、ここに特色を書いておく。
M-1
…言わずと知れたエイブラムス。機動力6。
M-2
…機動歩兵。移動力7。一発だけ対戦車ミサイルが撃てる。
Mー3
…偵察車。移動力6。索敵範囲5。
M109
…自走砲。移動力5。射程4の榴弾砲が撃てる。
MLRS
…自走砲。移動力5。射程5の対地ロケットが撃てる。ロケットは周囲にも被害あり。
Mー901
…機動力5。火力は低いが索敵範囲3で少し足回りがいい。たまに隠れる。
パトリオット
…移動力8。射程8の対空迎撃ミサイルあり。防御力はミジンコ以下。
歩兵
…移動力4。安くて最弱だが山岳に入れたり使い勝手は良好。
補給車・大型補給車
…補給車の方が速い。
戦闘機・攻撃機
…基本的に値段に応じて性能が変わる。F-117は二発しか弾が無いがステルス持ちで防御も良好。
B-2
…相手の領土を空爆できる。
船舶・潜水艦
アメリカの船舶は内地まで殴れるバランスブレイカー。
ワスプ
…揚陸艦。浅瀬で戦車や歩兵を降ろせる。